憑依アメ(モバマス二次)
モバマス初期の頃に書いた作品なので、キャラとか設定はあまり気にしないで下さい
アイドル事務所のマネージャーをして一年ちょい。
少女たちに夢を与える仕事とは名ばかりに、最近は隙あらば仕事をサボろうとする事務所のニートなアイドルの対応に神経をすり減らす毎日だ。
あんな奴でも稼ぎ頭なので何とかして仕事にやる気を出してほい。
「なんだこれ?」
そんな風に思っていたある日、ネットで見つけた「憑依アメ」なる品。
普通に考えたら鼻で笑う胡散臭い商品だ。
…が、この時の自分は何故か効果を疑いもせず、「試しに」とばかりに一箱買ってしまった。
「マジで届いたよ…」
一週間後、アメが本当に届いてしまった。
小包にコンビニで売ってそうな小分けされたアメが幾つかと、説明書や連絡先がセットで同封していた。
説明書を読みながら、明日になったら働きたくないとか言ってるアイドル「双葉杏」に使ってみようと、迷いもなくそんなことを思い付いた。
印税を使ったニート生活を夢見るアイドル双葉杏。
年齢に見会わない極端に幼い見た目と、ファンの前でも隠しきれないだらけた姿がウケて最近は仕事に引っ張りだこな事務所の稼ぎ頭だ。
ただし、こいつのサボり癖は作ったキャラではなく生来のモノだ。
最近はかなり軟化して、アメで釣ればある程度働くようにはなってくれたが、それでも他のアイドルに比べてやる気が感じられないきがするのだ!
「双葉、今日はちゃんと働いてるしご褒美に飴やるよ。」
そう言ってさりげなく赤い憑依アメを手渡す。
「わーい、ありがとー…」
アメ好きな双葉は何の疑いもせずに口に含んでくれた。
「ムグムグ…何か変わった味だね?新製品?」
「俺も貰ったんだ。試供品らしいぞ。」
「ふーん。…まあ美味しいよ。」
小さな口の中でコロコロとアメを舐める双葉。
説明書によれば、セットになっていた青のアメを舐めた人は赤を舐めた相手に自由に憑依出来るようになるらしい。
「ねえねえ、もうちょっと美味しいのはないの?」
俺の計画も知らずにおかわりのアメを要求する双葉。
後は最後の仕上げに青いアメを舐めさえすれば、俺の意思で双葉を現場に連れて行けるようになる筈だ。
仕事が終わり家に帰ると、早速机に置いていた青い飴を口に含んだ。
「…ホントに変な味だな。…お?」
舐め始めて少しして、早速俺に変化が訪れた。
離れた場所にある誰かの意識と繋がっていく不思議な感覚。
次第に気配やその意識がある場所がはっきり分かる様になっていく。
「凄い…!アイツが何処に要るのか何となく分かるぞ!」
おそらくこれで俺と双葉の「意識が繋がった」のだろう。
「よし、次は…」
双葉のいるこの方角と距離からしてちゃんと家に居るみたいだし、早速飴の力を試してみようではないか。
遠くにある別の意識の所への移動をイメージする。
俺と繋がっている、双葉の身体へ…
直後に高い所から落ちた時の身体がフワッと浮く様な感覚に似た浮遊感。
「な、何これ…ひゃぅ!……ふぅ、成功か?」
立ちくらみに似た視界の暗転の後、俺は細く白い手でゲーム機を持って床に寝転んでいた。
「おお!この体の小ささは間違いなく双葉だ!」
この極端な幼児体型と何時も持ち歩いてるウサギのヌイグルミで、鏡で確認しなくても双葉杏に憑依していると分かった。
一ヶ月後のある日。
「最近はサボりが減ったな。」
「うん、何かサボろうとしても、急に事務所に行きたくなると言うか、気がついたら行ってると言うか…」
実際はサボろうとした双葉に俺が憑依して連れて来ているが、身体から俺が抜け出した後は自分の意思で事務所に向かった事になっている。
「何だそれ?あと堂々とサボろうとした事を認めるなよ。仕事を増やすぞ。」
「やめてよ!ただでさえ週休8日にしてくれないのに。」
そんなの俺の力じゃどうもしようがない。
俺が憑依中の記憶は、ぼんやりとではあるが改変されて自分の意思でやった事になるようだ。
サボろうとしてたのに、いつの間にかやる気になっている。
その事に多少の違和感があっても疑問に思わない、という大変ご都合主義な効果的だ。
「まあ、明日は貴重な休日だから1日家でゴロゴロするつもりだけどね!」
「…実は俺もオフだ。」
露骨に嫌そうな顔をした。
「別に何処かに誘ったりしないぞ。予定あるし。」
「ふーん。ちなみにどんな予定?」
それはだな…
「…今日1日お前の身体を借りるんだよ。」
誰も居ない部屋で一人呟く。
流石に俺でも良心はある。双葉への憑依は今まで仕事で必要な時以外は使って来なかった。
しかしこいつも立派な女の子だ。
俺が身体を動かして着替えさせる時とかに下着や素裸を見ていれば、ロリコンで無くてもいずれはムラムラし始めるのは仕方ない…はず。
「日頃の鬱憤もあるし、たまにはこうい事に使っても文句無いだろ?」
仕事柄、年齢からしたら異常に小さい事を除けば容姿のレベルは高い。
そんな子に男が憑依したら、一回はエロい事をやっておく義務がある!
「というわけで…」
手元にある双葉が何時も持ち歩いているうさぎのぬいぐるみ。
普段からジュースこぼしたり雑に扱ってるし、今更染み一つ増えた所で変わらないだろう。
「こいつを使うか。」
ぬいぐるみを太ももで挟みこんで、「息子」が居なくて違和感がある股関に押し付ける。
「んぅ、くすぐったくて…何かムズムズする…」
太ももをもぞもぞと動かすと、ぬいぐるみが股に当たって擦れる。
「はぁ…はぁ…結構、感じやすい…のか…?」
思っていたより速くに身体が火照り始めて、股間からクチュクチュと湿っぽい音がしだした。
「はぁはぁ、は、ぁ…はぁ~…」
双葉の、女の身体がこんなにキモチイとは…
「…んぅ…道具。」
火照り始めた身体で立ち上がり、双葉の記憶を頼りに押入れから複数の大人のオモチャを取り出す。
なかなかエグいのも持っているが、これから俺も使わせて貰うからこの際何で持ってるかは不問だ。
とりあえず使い易そうなローターから。
「これをアソコに当てて…ん…」
四つん這いになって、湿っぽい股間に押し当てる。
「スイッチ入れたらどうなるかな♪」
迷わずにスイッチオン!
ヴヴヴヴヴヴ…
「んん!…こ、これっ…凄、…あうぅ!」
気持ち良すぎて身体がビクビクと震え、ぺたんと前のめりに倒れこむ。
姿見に目を向けると、うつ伏せになってお尻を突き上げる双葉と目が合う。
とろんとした目付きで物欲しそうに此方を見る双葉。
誰にも見せた事のない表情を、俺の意思でさせていると思うと更に興奮する。
「はぁん…ぁ…く、癖になりそうだ…ぁん…」
ぴんと立った乳首を床に擦り付けながら、ローターを更に強く押し当てる。
込み上げてくる男の身体では味わう事の無い快楽に飲み込まれていった。
「イ、イクぅ!…あ、ぁああああん!」
始めての絶頂。キモチ良すぎてあたまがぼぅっとする。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
とりあえず、一回休憩してから続きをしようか。
「今日はまだ時間が沢山あるからな♥」
「はぁ、あ…ん、んぅ~~!」
何度目か分からない快感に身体がブルッと震える。
時間は既に夕方。
昼に一回身体を抜けて休憩を挟み、後は1日中延々と双葉の身体に居座り続けている。
既にコイツが持っていた道具も一通り使ったし、思い付く限りのエロい事はやった。
双葉の記憶を使ってマネをしながらオナニーしたり、逆に双葉が絶対言わない事を言わせたりもして、ついでに録音して俺のケータイに送っておいた。
「ふあぁ~キモチ良かったぁ。以外とエロい身体だな双葉。」
褒美に今度、飴食い放題の仕事でも探してきてやろう。
「さて、シャワー浴びて身体を返すか。」
1日中オナニーしてたので、汗とか汁とかでベトベトする。
…それに普段からこいつが不摂生なせいでちょっと匂う気がする。
「よっこいしょ……腰がガクガクする。」
間違いなくヤり過ぎた。
壁に手をかけながらふらつく足取りで風呂場へ向かった。
「ふう、さっぱりした。」
風呂場でシャワーオナニーとかしていたせいで余計に時間がかかってしまった。
「…今度こそ戻るか。」
このままズルズル居座ってたら、家のベッドに寝ている俺の身体が大変な事になってしまう。
「じゃあな双葉。また事務所で。」
一瞬、立ちくらみに似た感覚がしたと思ったら元の身体に戻っていた。
一月も憑依を繰り返しているとこの感覚にも大分馴れてくる。
「いてて…」
昼飯を食いに一度戻っただけで、俺の身体はずっとベッドに寝ていた。
そのせいで、身体の節々がバキバキと鳴り痛みが走る。
「…まぁ、色々スッキリしたからいいけど。」
ここまで有意義な休日は初めてだ。
今夜から双葉に憑依した時の記憶と俺の携帯に送ったエロ動画をオカズにしよう。
―その電話がかかってきたのは、自分の身体に戻ってから暫くたってからだった。
「双葉から?」
携帯の画面には「双葉杏」の名前。
あいつからかけてくるとは珍しい。いったい何の用事だ?
憑依していた事は絶対にバレないから大丈夫、な筈だが…
それともエロ音声や動画を送信した事を覚えていて、その影響か?
どちらにしても、携帯に出てみないと分からない。
普段通りを意識しながら通話ボタンを押した。
「もしもし?どうした双葉?」
『……』
何故か無言。
「もしもし?双葉なんだろ?」
『…もしかして俺は身体に戻ってるのか?』
「は?」
「身体に戻ってる」ってのはどういうの意味だ?
そもそも双葉の口調がおかしい。このしゃべり方はまるで…
『あー、ややこしいけど、「俺」…双葉も「お前」のままなんだよ。』
いつもは俺が元の身体に帰った後、双葉の意識が元に戻っていた。
しかし今回は、何故か「俺」の意識が双葉に残っている。
双葉の視点では、いくら戻ろうとしても戻れず、俺に電話をかけてきたらしい。
急いで憑依アメの説明書から販売元のサポートセンターに連絡した。
それによると、長時間双葉の身体でオナニーしていた際の男女の違いの大きさからくる快楽の情報量だとか、元々あった身体の相性が良かった事だのなんだのが影響して、双葉の頭に俺の意識が丸々焼き付いてしまったらしい。
「厳密には、今のお前俺の記憶と人格を全部持っているせいで俺と思い込んでる「双葉」だそうだ。」
『そう、なのか?』
本来は憑依を解除したら双葉の物ではない記憶や人格は必要最低限を覗いて消えたり改変されるのだが、俺の意識が双葉と馴染んでしまったので「俺の意思」と「自分の意思」の境目が消えてしまい消えなくなったらしい。
『とりあえず、ちゃんとバレない様には努力するから事務職でのフォローは頼んだぞ。』
「ああ分かった。正直元の双葉よりやり易い気がする。」
『だと思った…んぅっ…』
携帯から甘い吐息と共に湿っぽい音が漏れ聴こえ始めた。
「おい、まさかお前…」
『プロデューサー…杏っ…また火照って来ちゃったしぃ…明日もオフだから…ぁ…もう一回っ…してから寝るね…』
「た、体調には気を付けろよ。」
『あっ…杏に1日中…オナニーさせたっ…変態プロデューサーのクセに…』
「ぐぅっ!」
双葉の口調を真似して言葉攻する「俺」に言い負かされる。
『大体…ぁ…杏の身体っ…実質乗っ取られてるよね…あん、あ、あああん!』
電話越しで双葉が絶頂を迎えている。
本日何十回目なのか分からないが、快感と同時にかなりの疲労がきていて息がかなり荒い。
『はぁはぁ……これ以上は身体が耐えれそうにないし、本当に寝るわ。』
「お、おう。しっかり休めよ…」
『あ、憑依したかったらいつでも来ていいからな。』
そう言って一方的に電話を切られた。
2日後
「おはよ…帰っていい?」
「まて、帰るな「双葉」」
以外にも、遅刻せず出勤してきた以外は特に何時もと変わらない様子の双葉に拍子抜けする。
「~~♪」
「……」
俺に完全に乗っ取られているから、もっと「俺」そのものな感じになっているかと思ったが、仕事の間も殆ど違和感を感じない。
此方へ目配せする時の視線と、「俺に乗っ取られてる」と知っている事から辛うじて「双葉じゃない」と分かる程度だ。
「どうだったよ?「俺」の演技は?」
楽屋で二人きりになった所で、やっと「俺」と同じ口調に戻った。
お互い机に向かい合い、ほぼ同じタイミングで胡座をかいて座る。
「思ってたより「何時も通り」すぎてびっくりしたぞ?今度ドラマでも出るか?」
「「俺」と意識が同化してるけど、元の杏が消えた訳じゃないからな。……それが分かったら「杏のフリ」も意外と簡単だったよ。」
一瞬で表情も仕草も双葉そのもに切り替わる。
どうやら昨日一日で双葉の身体を完全に使いこなせるようになったようだ。
「元の双葉には悪いが、仕事も真面目にやってくれるし、中身が俺と同じなら話が通じるから都合が良いな。」
「杏もそう思う…それに、これで杏との合意でエロい事やり放題だよ?」
そう言いながら机に置いていた俺の右手に双葉の細い指を絡める。
「分かってて言ってるだろ?」
これだけ腐っていも俺はプロデューサーだ。
誰が何処で見ているか分からない状態でアイドルに「直接手出し」はしない。
現にこの前のオフの日も俺は家で寝ていただけだ。
「思ってたより「俺達」ってゲスだよな」
二人でニヤリと悪代官のように笑う。
「実はな双葉、ポケットに残りのアメが入ってるんだが…誰にあげたらいいと思う?」
休みに俺が合うのは怪しまれるが、仲の良い「女友達」なら問題ないだろう。
「安心して、ちょうど今近くに来てるらしいから呼んでおいたんだ♪」
何も知らずにこれから訪れる、このアメの…俺の次の犠牲者に期待しながら青いアメを口に含んだ。
少女たちに夢を与える仕事とは名ばかりに、最近は隙あらば仕事をサボろうとする事務所のニートなアイドルの対応に神経をすり減らす毎日だ。
あんな奴でも稼ぎ頭なので何とかして仕事にやる気を出してほい。
「なんだこれ?」
そんな風に思っていたある日、ネットで見つけた「憑依アメ」なる品。
普通に考えたら鼻で笑う胡散臭い商品だ。
…が、この時の自分は何故か効果を疑いもせず、「試しに」とばかりに一箱買ってしまった。
「マジで届いたよ…」
一週間後、アメが本当に届いてしまった。
小包にコンビニで売ってそうな小分けされたアメが幾つかと、説明書や連絡先がセットで同封していた。
説明書を読みながら、明日になったら働きたくないとか言ってるアイドル「双葉杏」に使ってみようと、迷いもなくそんなことを思い付いた。
印税を使ったニート生活を夢見るアイドル双葉杏。
年齢に見会わない極端に幼い見た目と、ファンの前でも隠しきれないだらけた姿がウケて最近は仕事に引っ張りだこな事務所の稼ぎ頭だ。
ただし、こいつのサボり癖は作ったキャラではなく生来のモノだ。
最近はかなり軟化して、アメで釣ればある程度働くようにはなってくれたが、それでも他のアイドルに比べてやる気が感じられないきがするのだ!
「双葉、今日はちゃんと働いてるしご褒美に飴やるよ。」
そう言ってさりげなく赤い憑依アメを手渡す。
「わーい、ありがとー…」
アメ好きな双葉は何の疑いもせずに口に含んでくれた。
「ムグムグ…何か変わった味だね?新製品?」
「俺も貰ったんだ。試供品らしいぞ。」
「ふーん。…まあ美味しいよ。」
小さな口の中でコロコロとアメを舐める双葉。
説明書によれば、セットになっていた青のアメを舐めた人は赤を舐めた相手に自由に憑依出来るようになるらしい。
「ねえねえ、もうちょっと美味しいのはないの?」
俺の計画も知らずにおかわりのアメを要求する双葉。
後は最後の仕上げに青いアメを舐めさえすれば、俺の意思で双葉を現場に連れて行けるようになる筈だ。
仕事が終わり家に帰ると、早速机に置いていた青い飴を口に含んだ。
「…ホントに変な味だな。…お?」
舐め始めて少しして、早速俺に変化が訪れた。
離れた場所にある誰かの意識と繋がっていく不思議な感覚。
次第に気配やその意識がある場所がはっきり分かる様になっていく。
「凄い…!アイツが何処に要るのか何となく分かるぞ!」
おそらくこれで俺と双葉の「意識が繋がった」のだろう。
「よし、次は…」
双葉のいるこの方角と距離からしてちゃんと家に居るみたいだし、早速飴の力を試してみようではないか。
遠くにある別の意識の所への移動をイメージする。
俺と繋がっている、双葉の身体へ…
直後に高い所から落ちた時の身体がフワッと浮く様な感覚に似た浮遊感。
「な、何これ…ひゃぅ!……ふぅ、成功か?」
立ちくらみに似た視界の暗転の後、俺は細く白い手でゲーム機を持って床に寝転んでいた。
「おお!この体の小ささは間違いなく双葉だ!」
この極端な幼児体型と何時も持ち歩いてるウサギのヌイグルミで、鏡で確認しなくても双葉杏に憑依していると分かった。
一ヶ月後のある日。
「最近はサボりが減ったな。」
「うん、何かサボろうとしても、急に事務所に行きたくなると言うか、気がついたら行ってると言うか…」
実際はサボろうとした双葉に俺が憑依して連れて来ているが、身体から俺が抜け出した後は自分の意思で事務所に向かった事になっている。
「何だそれ?あと堂々とサボろうとした事を認めるなよ。仕事を増やすぞ。」
「やめてよ!ただでさえ週休8日にしてくれないのに。」
そんなの俺の力じゃどうもしようがない。
俺が憑依中の記憶は、ぼんやりとではあるが改変されて自分の意思でやった事になるようだ。
サボろうとしてたのに、いつの間にかやる気になっている。
その事に多少の違和感があっても疑問に思わない、という大変ご都合主義な効果的だ。
「まあ、明日は貴重な休日だから1日家でゴロゴロするつもりだけどね!」
「…実は俺もオフだ。」
露骨に嫌そうな顔をした。
「別に何処かに誘ったりしないぞ。予定あるし。」
「ふーん。ちなみにどんな予定?」
それはだな…
「…今日1日お前の身体を借りるんだよ。」
誰も居ない部屋で一人呟く。
流石に俺でも良心はある。双葉への憑依は今まで仕事で必要な時以外は使って来なかった。
しかしこいつも立派な女の子だ。
俺が身体を動かして着替えさせる時とかに下着や素裸を見ていれば、ロリコンで無くてもいずれはムラムラし始めるのは仕方ない…はず。
「日頃の鬱憤もあるし、たまにはこうい事に使っても文句無いだろ?」
仕事柄、年齢からしたら異常に小さい事を除けば容姿のレベルは高い。
そんな子に男が憑依したら、一回はエロい事をやっておく義務がある!
「というわけで…」
手元にある双葉が何時も持ち歩いているうさぎのぬいぐるみ。
普段からジュースこぼしたり雑に扱ってるし、今更染み一つ増えた所で変わらないだろう。
「こいつを使うか。」
ぬいぐるみを太ももで挟みこんで、「息子」が居なくて違和感がある股関に押し付ける。
「んぅ、くすぐったくて…何かムズムズする…」
太ももをもぞもぞと動かすと、ぬいぐるみが股に当たって擦れる。
「はぁ…はぁ…結構、感じやすい…のか…?」
思っていたより速くに身体が火照り始めて、股間からクチュクチュと湿っぽい音がしだした。
「はぁはぁ、は、ぁ…はぁ~…」
双葉の、女の身体がこんなにキモチイとは…
「…んぅ…道具。」
火照り始めた身体で立ち上がり、双葉の記憶を頼りに押入れから複数の大人のオモチャを取り出す。
なかなかエグいのも持っているが、これから俺も使わせて貰うからこの際何で持ってるかは不問だ。
とりあえず使い易そうなローターから。
「これをアソコに当てて…ん…」
四つん這いになって、湿っぽい股間に押し当てる。
「スイッチ入れたらどうなるかな♪」
迷わずにスイッチオン!
ヴヴヴヴヴヴ…
「んん!…こ、これっ…凄、…あうぅ!」
気持ち良すぎて身体がビクビクと震え、ぺたんと前のめりに倒れこむ。
姿見に目を向けると、うつ伏せになってお尻を突き上げる双葉と目が合う。
とろんとした目付きで物欲しそうに此方を見る双葉。
誰にも見せた事のない表情を、俺の意思でさせていると思うと更に興奮する。
「はぁん…ぁ…く、癖になりそうだ…ぁん…」
ぴんと立った乳首を床に擦り付けながら、ローターを更に強く押し当てる。
込み上げてくる男の身体では味わう事の無い快楽に飲み込まれていった。
「イ、イクぅ!…あ、ぁああああん!」
始めての絶頂。キモチ良すぎてあたまがぼぅっとする。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
とりあえず、一回休憩してから続きをしようか。
「今日はまだ時間が沢山あるからな♥」
「はぁ、あ…ん、んぅ~~!」
何度目か分からない快感に身体がブルッと震える。
時間は既に夕方。
昼に一回身体を抜けて休憩を挟み、後は1日中延々と双葉の身体に居座り続けている。
既にコイツが持っていた道具も一通り使ったし、思い付く限りのエロい事はやった。
双葉の記憶を使ってマネをしながらオナニーしたり、逆に双葉が絶対言わない事を言わせたりもして、ついでに録音して俺のケータイに送っておいた。
「ふあぁ~キモチ良かったぁ。以外とエロい身体だな双葉。」
褒美に今度、飴食い放題の仕事でも探してきてやろう。
「さて、シャワー浴びて身体を返すか。」
1日中オナニーしてたので、汗とか汁とかでベトベトする。
…それに普段からこいつが不摂生なせいでちょっと匂う気がする。
「よっこいしょ……腰がガクガクする。」
間違いなくヤり過ぎた。
壁に手をかけながらふらつく足取りで風呂場へ向かった。
「ふう、さっぱりした。」
風呂場でシャワーオナニーとかしていたせいで余計に時間がかかってしまった。
「…今度こそ戻るか。」
このままズルズル居座ってたら、家のベッドに寝ている俺の身体が大変な事になってしまう。
「じゃあな双葉。また事務所で。」
一瞬、立ちくらみに似た感覚がしたと思ったら元の身体に戻っていた。
一月も憑依を繰り返しているとこの感覚にも大分馴れてくる。
「いてて…」
昼飯を食いに一度戻っただけで、俺の身体はずっとベッドに寝ていた。
そのせいで、身体の節々がバキバキと鳴り痛みが走る。
「…まぁ、色々スッキリしたからいいけど。」
ここまで有意義な休日は初めてだ。
今夜から双葉に憑依した時の記憶と俺の携帯に送ったエロ動画をオカズにしよう。
―その電話がかかってきたのは、自分の身体に戻ってから暫くたってからだった。
「双葉から?」
携帯の画面には「双葉杏」の名前。
あいつからかけてくるとは珍しい。いったい何の用事だ?
憑依していた事は絶対にバレないから大丈夫、な筈だが…
それともエロ音声や動画を送信した事を覚えていて、その影響か?
どちらにしても、携帯に出てみないと分からない。
普段通りを意識しながら通話ボタンを押した。
「もしもし?どうした双葉?」
『……』
何故か無言。
「もしもし?双葉なんだろ?」
『…もしかして俺は身体に戻ってるのか?』
「は?」
「身体に戻ってる」ってのはどういうの意味だ?
そもそも双葉の口調がおかしい。このしゃべり方はまるで…
『あー、ややこしいけど、「俺」…双葉も「お前」のままなんだよ。』
いつもは俺が元の身体に帰った後、双葉の意識が元に戻っていた。
しかし今回は、何故か「俺」の意識が双葉に残っている。
双葉の視点では、いくら戻ろうとしても戻れず、俺に電話をかけてきたらしい。
急いで憑依アメの説明書から販売元のサポートセンターに連絡した。
それによると、長時間双葉の身体でオナニーしていた際の男女の違いの大きさからくる快楽の情報量だとか、元々あった身体の相性が良かった事だのなんだのが影響して、双葉の頭に俺の意識が丸々焼き付いてしまったらしい。
「厳密には、今のお前俺の記憶と人格を全部持っているせいで俺と思い込んでる「双葉」だそうだ。」
『そう、なのか?』
本来は憑依を解除したら双葉の物ではない記憶や人格は必要最低限を覗いて消えたり改変されるのだが、俺の意識が双葉と馴染んでしまったので「俺の意思」と「自分の意思」の境目が消えてしまい消えなくなったらしい。
『とりあえず、ちゃんとバレない様には努力するから事務職でのフォローは頼んだぞ。』
「ああ分かった。正直元の双葉よりやり易い気がする。」
『だと思った…んぅっ…』
携帯から甘い吐息と共に湿っぽい音が漏れ聴こえ始めた。
「おい、まさかお前…」
『プロデューサー…杏っ…また火照って来ちゃったしぃ…明日もオフだから…ぁ…もう一回っ…してから寝るね…』
「た、体調には気を付けろよ。」
『あっ…杏に1日中…オナニーさせたっ…変態プロデューサーのクセに…』
「ぐぅっ!」
双葉の口調を真似して言葉攻する「俺」に言い負かされる。
『大体…ぁ…杏の身体っ…実質乗っ取られてるよね…あん、あ、あああん!』
電話越しで双葉が絶頂を迎えている。
本日何十回目なのか分からないが、快感と同時にかなりの疲労がきていて息がかなり荒い。
『はぁはぁ……これ以上は身体が耐えれそうにないし、本当に寝るわ。』
「お、おう。しっかり休めよ…」
『あ、憑依したかったらいつでも来ていいからな。』
そう言って一方的に電話を切られた。
2日後
「おはよ…帰っていい?」
「まて、帰るな「双葉」」
以外にも、遅刻せず出勤してきた以外は特に何時もと変わらない様子の双葉に拍子抜けする。
「~~♪」
「……」
俺に完全に乗っ取られているから、もっと「俺」そのものな感じになっているかと思ったが、仕事の間も殆ど違和感を感じない。
此方へ目配せする時の視線と、「俺に乗っ取られてる」と知っている事から辛うじて「双葉じゃない」と分かる程度だ。
「どうだったよ?「俺」の演技は?」
楽屋で二人きりになった所で、やっと「俺」と同じ口調に戻った。
お互い机に向かい合い、ほぼ同じタイミングで胡座をかいて座る。
「思ってたより「何時も通り」すぎてびっくりしたぞ?今度ドラマでも出るか?」
「「俺」と意識が同化してるけど、元の杏が消えた訳じゃないからな。……それが分かったら「杏のフリ」も意外と簡単だったよ。」
一瞬で表情も仕草も双葉そのもに切り替わる。
どうやら昨日一日で双葉の身体を完全に使いこなせるようになったようだ。
「元の双葉には悪いが、仕事も真面目にやってくれるし、中身が俺と同じなら話が通じるから都合が良いな。」
「杏もそう思う…それに、これで杏との合意でエロい事やり放題だよ?」
そう言いながら机に置いていた俺の右手に双葉の細い指を絡める。
「分かってて言ってるだろ?」
これだけ腐っていも俺はプロデューサーだ。
誰が何処で見ているか分からない状態でアイドルに「直接手出し」はしない。
現にこの前のオフの日も俺は家で寝ていただけだ。
「思ってたより「俺達」ってゲスだよな」
二人でニヤリと悪代官のように笑う。
「実はな双葉、ポケットに残りのアメが入ってるんだが…誰にあげたらいいと思う?」
休みに俺が合うのは怪しまれるが、仲の良い「女友達」なら問題ないだろう。
「安心して、ちょうど今近くに来てるらしいから呼んでおいたんだ♪」
何も知らずにこれから訪れる、このアメの…俺の次の犠牲者に期待しながら青いアメを口に含んだ。