クリスマスの裏側で
お久しぶりです!世間のクリスマスムードを勢いにリハビリ的な感覚で書き上げました!クリスマスに間に合わなかったですが、クリスマス色は薄いので見て見ぬふりをしてください…
クリスマスイヴ、世間は今日の夜や明日のクリスマスを家族や恋人と仲睦まじく過ごそうと色めき立つ中、四人の男性がひっそりと行方不明になった。
四人は年齢も生活習慣もバラバラで、しいて共通点を言うなら周りから目立たない、あまり話した事がないと評されるような人物だったくらいだ。
目立った友人も恋人もいない地味な男性の行方不明事件はそれぞれ発覚までに時間差があり、同時かつ計画的なものだったと気が付く者は誰一人いなかった。
そして次の日…
━━1━━
今年のクリスマスは残念ながら雪は降らないらしいが、それでも日が落ちると息が白くなる位の寒さになった。
目の前をすれ違ったお洒落を気にしすぎて明らかにこの寒空の下では無謀としか思えない格好の女性と、今の自分の服装を見比べ確認しながら、人生で初めて着たロングコートが思っていたより暖かくてよかったと思う。
「にしても、どこもかしこもクリスマスクリスマスってうるせぇな…」
何処からか聞こえるクリスマスソングに悪態をついたら、声がやや大きかったのかすれ違いのカップルが目を丸くして此方を見てきた。
駅から続くこの大通りの先にはデートスポットで有名な噴水があり、平日でもそれなりの人数のカップルが道を行き来している。さらに特定の記念日…例えばクリスマス等にはライトアップまで行われ、そんな日は決まって道行くカップルの量がダース単位で増えてしまう。
カップルで溢れる大通りには、俺のような日陰者の存在を許さないかの様な空気で包まれている。
…そんな風に考えていたのも去年まで、いや昨日までの話だ。
俺はバッグの中のスマホを取り出し"恋人"からの連絡を確認してみた。
━今バイトが終わった!ちょっと遅れたけど待ち合わせの時間には余裕で間に合うから(^^ゞ
折角大学が休みになったのにバイトの時間を増やした恋人にはやや不満があったが、付き合って初めてのクリスマスはちゃんと此方に時間を合わせてくれた。
その時の気持ちを思い出すとついにやけてしまう。
━こっちは待ち合わせ場所についたけど?
━何処にいるの?もしかして何かあった?
恋人からひっきりなしに連絡のかかってくるスマホの電源を切り、待ち合わせ場所で困惑している恋人の姿を思い浮かべる。
既に待ち合わ時間から30分以上すぎている。
愛しの彼女がまったく別の場所へ向かっていると知ったらは彼氏クンはどんな反応をするだろうか?
「へへ、あんなチャラ男なんか風引けばいいんだよ!」
先程とは別のすれ違ったカップルが、ぎょっとした顔で見てきた。
あたりまえだ。なにせこんな清楚系の大人しそうな女子大生が鼻の下を伸ばしながら汚い口調で笑っているのだから。
「最高だなこの力!こんな可愛い女の子の身体を好きに出来るなんて!」
この力を手に入れる代償は確かに高かったが、それでもなおお釣りがくるものだと断言できる。
なにせ他人の肉体に乗り移り意のままにできるのだ!しかも相手の記憶も読めるからその気になれば成りすます事も可能ときている。
「私は"美月"、大学三年生。今大切な彼氏とのデートをすっぽかしちゃった♪」
なんて事を透き通った声に呟かせるのも簡単だ。
バランスが違うからか若干身体を動かすのに違和感があるが、それが逆に他人の肉体なのだと実感できていい。
「電車だと時間ギリギリになるし、タクシー使っちゃおっかな♪」
電車より高くつくが、どうせこの子の財布で払うし問題ない。なんならこの身体で誘惑して料金をサービスしてもらうのも楽しそうだ。
━━2━━
「日菜ぁ!パパもうすぐ帰ってくるって。」
折角のクリスマスに夫の急な休日出勤、一時はどうなるかと思ったけど無事夕食の時間には間に合うと連絡してきたので安心した。
「しかも…パパがお詫びにケーキ買ってきてくれるって!」
まだ幼い娘は父親が大好きで、クリスマスを一緒に過ごすのが楽しみだっただけにショックが大きかったみたいだ。
ただ娘も父親の仕事の大変さを理解してくれているのか、夫が昼過ぎに電話をかけてきた際には「パパお仕事頑張って」と応援していた。
そんな優しい娘に"パパがケーキを持って帰ってくる"と伝えればたちまち笑顔になる…
「……」
と思ったのだが、リビングの隅っこにいる日菜から反応がない。
こっちに背を向けて何をしているのか、ごそごそと身体を動かしている姿は何故か震えているようにも見えた。
「…日菜?どうかしたの?」
再び日菜に声をかけると今度はちゃんと振り返った。
「ん……ママ?なんでもないよ。うん、なんでもない…ふふ。」
が、その様子はかかなりおかしい。ニヤニヤと、子供らしさを感じさせない品のない笑い方は私の娘には全く似合っていない。
「……どうしたのママ?怖い顔しないで?」
すぐにいつもの日菜に戻ったが、違和感が消えない。いつもの声、いつもの表情、いつもの姿…それでも気のせいとは絶対に言えない違和感。
「あなた誰?日菜じゃないでしょ!?」
母親の直感なのだろうか、口から自然とそんな言葉が出てきた。
対する"日菜の姿をした何者か"もその言葉に驚いたが、すぐにまたニヤケ顔に戻った。
「だめだよママ、私にばかり警戒しても意味ないよ。」
「え?何をいって…ひぃっ…?!」
突然、後頭部に"何か"を無理矢理押し当てられるような気味の悪い感覚に襲われる。
スポンジを水に浸すように、ジワリと頭の中に"何か"が浸透していく。
「ぁ…あぁ…入ってくる…」
「ふへ、ふへへ…覚悟してねママ。そっちはボクと違ってドスケベだから。」
下品な笑い声を出す日菜の言葉の意味を考える余裕はなかった。
"何か"は黒くて粘つく嫌悪感で出来ていて、ハッキリとした意思を持って"わたし"を染めて、塗り替えて、混ぜ合わせて"何か"に変えていく。
抵抗しようにも抵抗できない。そもそも何が起きているのか分からない。
「いや……わたしじゃなくなる……ひな……あなた………」
その言葉を最後に、私の意識は"何か"に飲み込まれた。
━━3━━
「ん…成功した……ひひ、いいおっぱいだな!」
憑依に成功した瞬間、日菜ちゃんの記憶にある母親が見せたことない下品な笑顔で自分の胸を揉み始めた。
彼女に憑依したのは40代の男で、以前に痴漢や淫行で警察の世話になった事あるらしい。ボクと違って既に今日だけで何人も身体を乗り換えて好き勝手やっている。
「いやーん、ママがおじさんに乗っ取られちゃったー!」
「ひひ、これで親子丼できるね、日菜?」
今夜の集合場所に持っていく身体を探していたら一緒にこの親子に憑依しないかと誘われた。
少女の身体を狙っていたボクからすれば、夜遅くに家を出て家族に騒がれる心配が減って好都合だったし、なによりこの身体が美少女だったから迷わずokした。
「旦那が帰ってくる前に一発ヤッとこうぜ?」
日菜ちゃんに良く似た整った顔を歪ませるママ。こういうギャップは嫌いじゃない。
「うへへ、父親も大変だね。こんな綺麗な妻と娘をボク達に汚されちゃうなんて。」
一度ボク達に肉体への侵入を許してしまえば最後、自らの意思で逃れる術はない。おそらく本人の意識が無いのだろう、どれだけ本人がやりたくない事、知らない事、やる筈がない事をしても抵抗できない。
親子でディープキスをしても、母親が股間に手を突っ込み未成熟なおま○こを弄っても、逆に母親を犯そうとなに不自由なく身体は動いてくれる。
「凄いママ、こんなにガバガハならヒナの腕入っちゃうんじゃない?」
「あっあああん!凄い…女の身体っ…気持ちいい…!」
━━━━
クリスマス、世間一般の家族や恋人は仲睦まじく過ごす聖夜の中、四人の女性がひっそりと行方不明になった。
四人は年齢も生活習慣もバラバラで、しいて共通点を言うなら容姿が整っている、家族や恋人と仲が良いと評判だったという事くらいだ。
━━4━━
今回の計画に先だって準備していたアパートの一室に集まった" 自分を含めた"四人の女性。
「私はミツキ。折角の彼氏とのデートをすっぽかしてここに来ました。」
艶のある黒髪が似合う清楚で大人しそうな大学生の美月。
「わたし達も大好きなパパを置いてきちゃった。ね、ヒナちゃん?」
「そうだねママ。でもクリスマスに家を女二人だけにしちゃっパパが悪いね。」
子持ちとは思えない若々しさと、それでいて人妻の色気を漂わせる母親の響子と、まだ幼いが母親似の可愛らしい顔立ちの少女の日菜。
「あら皆酷いわね。アタシはちゃんと彼に別れを告げてきたわ。」
そして、グラビアアイドルのようなスタイルとややキツ目な美人の自分ことアスカ。
全員普段の彼女達を真似して喋っているが、それでも何処か違和感を感じる口調だし、全員の表情が整った容姿にそぐわないゲスな笑顔なので色々と台無しだ。
最も、そもそもが正気ならば絶対に言わない内容を"言わされている"のでどれだけ取り繕っても異常さは抜けないだろう。
本来なら四人とも家族や恋人と楽しくクリスマスを過ごす筈だったのに、欲望にまみれた独り身の男に肉体を奪われて大切な人を捨てて集まっている。
「私が楽しみにしてた彼氏とのデートも、俺に身体を乗っ取られちゃったから中止になりました!これもこの女が可愛いのがいけないんだよ!なあ?」
同意を求めながらニットのワンピース越しに自らの胸を救い上げる。
ここへ来る前にブラを抜いたのだろう、腕を揺する動きに合わせてぶるんぶるんと豊満な胸が揺れている。
「はぁ~、自分の身体にこんな柔らかいモノが付いてるなんて今だに信じられないな!」
小動物みたいな清楚な美月が、鼻の下を伸ばしながら男性らしい荒い口調で喋る。
「ひひひ…じゃあ信じさせてやろうか?」
その言葉に、ボタンが取れるのを気にせず無理矢理ブラウスを脱ぎ散らかしながら立ち上がった響子。見た目はしっかり者の良妻だが、その表情はオヤジそのものの下品な笑顔だ。
「ちゅ…ん…くちゅ…ちゅ…」
「んふ…ちゅぷ…ん…」
そのまま美月をつよく抱き締め激しいキスを開始した。
男好みの媚びる仕草で身体を擦り付け、胸や下半身を官能的に押し付け合う。
「ふへへ、この子の身体も興奮して来ちゃった。」
その光景を見て娘の日菜が呟いた。
この子に取り憑いた男は小太りな所謂"オタク"な奴だ。四人の男の中でも一番若かったが、彼女も作らずそういう趣味に没頭していたらしい。
「こんな小さい子でも興奮するんだね、へへ…」
幼いソプラノ声が粘つくような喋り方で台無しだ。
「ねえお姉さん。ママとは家で楽しんだから今度はお姉さんと遊びたいなー」
どうやらこの男は女の子に憑依して真似をするのが好きみたいだ。
この力を手に入れる為に元の身体を失ったが全員それに後悔してない。
美月に憑依している男は恋人のいる女をメチャクチャにしたい、響子に憑依した男は女の身体を利用して快感を味わいたい、日菜に憑依した男は少女を汚したい、そして自分は他人の人生そのものを奪いたい。四人ともこの力を欲しいと願ったのはそんな自分勝手な理由だ。
このOLの身体も、見た目が良くて順風満帆そうに見えたから奪ってみた。
仕事を辞めて、好みじゃない彼氏を捨て、他人の肉体で自分のやりたいように生きる。しかも飽きたり面倒になったら捨てたら良いだけ。
そういう存在になりたかったからなったのだ。
「ふへへ、大層な言い方してるけど結局皆と同じだろ?」
胸の谷間に顔を埋めた少女がニヤリと笑い、小さな手で両胸の乳首を摘まんだ。
「はああん!」
ビリビリとした快感が全身を駆け巡る。
「お姉さん…"おじいさん"もっと素直に言ってみたら?女の身体でえっちしたいって?」
「あん!あっあっすごい、キモチイ…ああん!」
━━━━
クリスマスに男達の餌食にされた四人の女性。周りが本格的に異変に気付いた時には既に遅く、その末路は彼女達すら知らない…
クリスマスイヴ、世間は今日の夜や明日のクリスマスを家族や恋人と仲睦まじく過ごそうと色めき立つ中、四人の男性がひっそりと行方不明になった。
四人は年齢も生活習慣もバラバラで、しいて共通点を言うなら周りから目立たない、あまり話した事がないと評されるような人物だったくらいだ。
目立った友人も恋人もいない地味な男性の行方不明事件はそれぞれ発覚までに時間差があり、同時かつ計画的なものだったと気が付く者は誰一人いなかった。
そして次の日…
━━1━━
今年のクリスマスは残念ながら雪は降らないらしいが、それでも日が落ちると息が白くなる位の寒さになった。
目の前をすれ違ったお洒落を気にしすぎて明らかにこの寒空の下では無謀としか思えない格好の女性と、今の自分の服装を見比べ確認しながら、人生で初めて着たロングコートが思っていたより暖かくてよかったと思う。
「にしても、どこもかしこもクリスマスクリスマスってうるせぇな…」
何処からか聞こえるクリスマスソングに悪態をついたら、声がやや大きかったのかすれ違いのカップルが目を丸くして此方を見てきた。
駅から続くこの大通りの先にはデートスポットで有名な噴水があり、平日でもそれなりの人数のカップルが道を行き来している。さらに特定の記念日…例えばクリスマス等にはライトアップまで行われ、そんな日は決まって道行くカップルの量がダース単位で増えてしまう。
カップルで溢れる大通りには、俺のような日陰者の存在を許さないかの様な空気で包まれている。
…そんな風に考えていたのも去年まで、いや昨日までの話だ。
俺はバッグの中のスマホを取り出し"恋人"からの連絡を確認してみた。
━今バイトが終わった!ちょっと遅れたけど待ち合わせの時間には余裕で間に合うから(^^ゞ
折角大学が休みになったのにバイトの時間を増やした恋人にはやや不満があったが、付き合って初めてのクリスマスはちゃんと此方に時間を合わせてくれた。
その時の気持ちを思い出すとついにやけてしまう。
━こっちは待ち合わせ場所についたけど?
━何処にいるの?もしかして何かあった?
恋人からひっきりなしに連絡のかかってくるスマホの電源を切り、待ち合わせ場所で困惑している恋人の姿を思い浮かべる。
既に待ち合わ時間から30分以上すぎている。
愛しの彼女がまったく別の場所へ向かっていると知ったらは彼氏クンはどんな反応をするだろうか?
「へへ、あんなチャラ男なんか風引けばいいんだよ!」
先程とは別のすれ違ったカップルが、ぎょっとした顔で見てきた。
あたりまえだ。なにせこんな清楚系の大人しそうな女子大生が鼻の下を伸ばしながら汚い口調で笑っているのだから。
「最高だなこの力!こんな可愛い女の子の身体を好きに出来るなんて!」
この力を手に入れる代償は確かに高かったが、それでもなおお釣りがくるものだと断言できる。
なにせ他人の肉体に乗り移り意のままにできるのだ!しかも相手の記憶も読めるからその気になれば成りすます事も可能ときている。
「私は"美月"、大学三年生。今大切な彼氏とのデートをすっぽかしちゃった♪」
なんて事を透き通った声に呟かせるのも簡単だ。
バランスが違うからか若干身体を動かすのに違和感があるが、それが逆に他人の肉体なのだと実感できていい。
「電車だと時間ギリギリになるし、タクシー使っちゃおっかな♪」
電車より高くつくが、どうせこの子の財布で払うし問題ない。なんならこの身体で誘惑して料金をサービスしてもらうのも楽しそうだ。
━━2━━
「日菜ぁ!パパもうすぐ帰ってくるって。」
折角のクリスマスに夫の急な休日出勤、一時はどうなるかと思ったけど無事夕食の時間には間に合うと連絡してきたので安心した。
「しかも…パパがお詫びにケーキ買ってきてくれるって!」
まだ幼い娘は父親が大好きで、クリスマスを一緒に過ごすのが楽しみだっただけにショックが大きかったみたいだ。
ただ娘も父親の仕事の大変さを理解してくれているのか、夫が昼過ぎに電話をかけてきた際には「パパお仕事頑張って」と応援していた。
そんな優しい娘に"パパがケーキを持って帰ってくる"と伝えればたちまち笑顔になる…
「……」
と思ったのだが、リビングの隅っこにいる日菜から反応がない。
こっちに背を向けて何をしているのか、ごそごそと身体を動かしている姿は何故か震えているようにも見えた。
「…日菜?どうかしたの?」
再び日菜に声をかけると今度はちゃんと振り返った。
「ん……ママ?なんでもないよ。うん、なんでもない…ふふ。」
が、その様子はかかなりおかしい。ニヤニヤと、子供らしさを感じさせない品のない笑い方は私の娘には全く似合っていない。
「……どうしたのママ?怖い顔しないで?」
すぐにいつもの日菜に戻ったが、違和感が消えない。いつもの声、いつもの表情、いつもの姿…それでも気のせいとは絶対に言えない違和感。
「あなた誰?日菜じゃないでしょ!?」
母親の直感なのだろうか、口から自然とそんな言葉が出てきた。
対する"日菜の姿をした何者か"もその言葉に驚いたが、すぐにまたニヤケ顔に戻った。
「だめだよママ、私にばかり警戒しても意味ないよ。」
「え?何をいって…ひぃっ…?!」
突然、後頭部に"何か"を無理矢理押し当てられるような気味の悪い感覚に襲われる。
スポンジを水に浸すように、ジワリと頭の中に"何か"が浸透していく。
「ぁ…あぁ…入ってくる…」
「ふへ、ふへへ…覚悟してねママ。そっちはボクと違ってドスケベだから。」
下品な笑い声を出す日菜の言葉の意味を考える余裕はなかった。
"何か"は黒くて粘つく嫌悪感で出来ていて、ハッキリとした意思を持って"わたし"を染めて、塗り替えて、混ぜ合わせて"何か"に変えていく。
抵抗しようにも抵抗できない。そもそも何が起きているのか分からない。
「いや……わたしじゃなくなる……ひな……あなた………」
その言葉を最後に、私の意識は"何か"に飲み込まれた。
━━3━━
「ん…成功した……ひひ、いいおっぱいだな!」
憑依に成功した瞬間、日菜ちゃんの記憶にある母親が見せたことない下品な笑顔で自分の胸を揉み始めた。
彼女に憑依したのは40代の男で、以前に痴漢や淫行で警察の世話になった事あるらしい。ボクと違って既に今日だけで何人も身体を乗り換えて好き勝手やっている。
「いやーん、ママがおじさんに乗っ取られちゃったー!」
「ひひ、これで親子丼できるね、日菜?」
今夜の集合場所に持っていく身体を探していたら一緒にこの親子に憑依しないかと誘われた。
少女の身体を狙っていたボクからすれば、夜遅くに家を出て家族に騒がれる心配が減って好都合だったし、なによりこの身体が美少女だったから迷わずokした。
「旦那が帰ってくる前に一発ヤッとこうぜ?」
日菜ちゃんに良く似た整った顔を歪ませるママ。こういうギャップは嫌いじゃない。
「うへへ、父親も大変だね。こんな綺麗な妻と娘をボク達に汚されちゃうなんて。」
一度ボク達に肉体への侵入を許してしまえば最後、自らの意思で逃れる術はない。おそらく本人の意識が無いのだろう、どれだけ本人がやりたくない事、知らない事、やる筈がない事をしても抵抗できない。
親子でディープキスをしても、母親が股間に手を突っ込み未成熟なおま○こを弄っても、逆に母親を犯そうとなに不自由なく身体は動いてくれる。
「凄いママ、こんなにガバガハならヒナの腕入っちゃうんじゃない?」
「あっあああん!凄い…女の身体っ…気持ちいい…!」
━━━━
クリスマス、世間一般の家族や恋人は仲睦まじく過ごす聖夜の中、四人の女性がひっそりと行方不明になった。
四人は年齢も生活習慣もバラバラで、しいて共通点を言うなら容姿が整っている、家族や恋人と仲が良いと評判だったという事くらいだ。
━━4━━
今回の計画に先だって準備していたアパートの一室に集まった" 自分を含めた"四人の女性。
「私はミツキ。折角の彼氏とのデートをすっぽかしてここに来ました。」
艶のある黒髪が似合う清楚で大人しそうな大学生の美月。
「わたし達も大好きなパパを置いてきちゃった。ね、ヒナちゃん?」
「そうだねママ。でもクリスマスに家を女二人だけにしちゃっパパが悪いね。」
子持ちとは思えない若々しさと、それでいて人妻の色気を漂わせる母親の響子と、まだ幼いが母親似の可愛らしい顔立ちの少女の日菜。
「あら皆酷いわね。アタシはちゃんと彼に別れを告げてきたわ。」
そして、グラビアアイドルのようなスタイルとややキツ目な美人の自分ことアスカ。
全員普段の彼女達を真似して喋っているが、それでも何処か違和感を感じる口調だし、全員の表情が整った容姿にそぐわないゲスな笑顔なので色々と台無しだ。
最も、そもそもが正気ならば絶対に言わない内容を"言わされている"のでどれだけ取り繕っても異常さは抜けないだろう。
本来なら四人とも家族や恋人と楽しくクリスマスを過ごす筈だったのに、欲望にまみれた独り身の男に肉体を奪われて大切な人を捨てて集まっている。
「私が楽しみにしてた彼氏とのデートも、俺に身体を乗っ取られちゃったから中止になりました!これもこの女が可愛いのがいけないんだよ!なあ?」
同意を求めながらニットのワンピース越しに自らの胸を救い上げる。
ここへ来る前にブラを抜いたのだろう、腕を揺する動きに合わせてぶるんぶるんと豊満な胸が揺れている。
「はぁ~、自分の身体にこんな柔らかいモノが付いてるなんて今だに信じられないな!」
小動物みたいな清楚な美月が、鼻の下を伸ばしながら男性らしい荒い口調で喋る。
「ひひひ…じゃあ信じさせてやろうか?」
その言葉に、ボタンが取れるのを気にせず無理矢理ブラウスを脱ぎ散らかしながら立ち上がった響子。見た目はしっかり者の良妻だが、その表情はオヤジそのものの下品な笑顔だ。
「ちゅ…ん…くちゅ…ちゅ…」
「んふ…ちゅぷ…ん…」
そのまま美月をつよく抱き締め激しいキスを開始した。
男好みの媚びる仕草で身体を擦り付け、胸や下半身を官能的に押し付け合う。
「ふへへ、この子の身体も興奮して来ちゃった。」
その光景を見て娘の日菜が呟いた。
この子に取り憑いた男は小太りな所謂"オタク"な奴だ。四人の男の中でも一番若かったが、彼女も作らずそういう趣味に没頭していたらしい。
「こんな小さい子でも興奮するんだね、へへ…」
幼いソプラノ声が粘つくような喋り方で台無しだ。
「ねえお姉さん。ママとは家で楽しんだから今度はお姉さんと遊びたいなー」
どうやらこの男は女の子に憑依して真似をするのが好きみたいだ。
この力を手に入れる為に元の身体を失ったが全員それに後悔してない。
美月に憑依している男は恋人のいる女をメチャクチャにしたい、響子に憑依した男は女の身体を利用して快感を味わいたい、日菜に憑依した男は少女を汚したい、そして自分は他人の人生そのものを奪いたい。四人ともこの力を欲しいと願ったのはそんな自分勝手な理由だ。
このOLの身体も、見た目が良くて順風満帆そうに見えたから奪ってみた。
仕事を辞めて、好みじゃない彼氏を捨て、他人の肉体で自分のやりたいように生きる。しかも飽きたり面倒になったら捨てたら良いだけ。
そういう存在になりたかったからなったのだ。
「ふへへ、大層な言い方してるけど結局皆と同じだろ?」
胸の谷間に顔を埋めた少女がニヤリと笑い、小さな手で両胸の乳首を摘まんだ。
「はああん!」
ビリビリとした快感が全身を駆け巡る。
「お姉さん…"おじいさん"もっと素直に言ってみたら?女の身体でえっちしたいって?」
「あん!あっあっすごい、キモチイ…ああん!」
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クリスマスに男達の餌食にされた四人の女性。周りが本格的に異変に気付いた時には既に遅く、その末路は彼女達すら知らない…