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姫悪魔の誕生

以前書いたものを一部書き換えて載せます!



「いや!こないでぇ!」
「うふふ、逃げようとしてもダメよ。」
 姫はハスキーな声を聞いて初めて、突然目の前に現れた悪魔が女性だと気が付いた。
 なぜなら、この女悪魔は見上げるような巨体と騎士団達の様なたくましい筋肉を持っており、いくら露出の高い服を着ているからといって姫には女と認識できなかったのだ。
「きゃあ!」
 慌て逃げようとした姫は、床に足を引っ掛けて転んでしまった。
「あんまり暴れないでよ?貴女みたいな華奢な体、簡単に捻り潰せるんだから。」
「あ、ああ・・・」
 恐怖で完全に腰を抜かす姫。
 そもそも、王室育ちで争いを知らぬ華奢でか弱い彼女に、初めから逃げ出す事など不可能だったのだ。
「依り代が大男だったせいで『こんな姿』だけど、見た目には気を使ってるのよ?」
 そう言いながら、女悪魔は黒い下着の様な奇妙で露出の高い服を脱ぎ始める。
 腹部の筋肉はくっきりとカメの甲羅の様な模様を描き、胸は大きいというより分厚く、膨らみと表現するのは憚られる程の固さなのが見るだけで分かる。
 姫の上に跨り両肩を掴む女悪魔。
「なにするの!?はなしてぇ!」
「これでも頑張って身体を作り替えて多少まともに見えるようにしたのだけど…やっぱり『元』が悪いとねぇ?」
 女悪魔は必死に足をばたつかせ抵抗する姫を意に介さず喋る。
「魔力が少ないけど、これはこれで便利だから暫くの間使ってたけど・・・」
「ひぃ、い!?」
 ゴツゴツした女悪魔の掌が姫の白い軟肌と同化し始めた。
「やっぱり貴女みたいな華奢で綺麗な身体が良いわねぇ。」
「あ、ああ!何これ?!」
 ズブズブと悪魔の腕が姫の身体に潜り込み、両腕を内側から侵食し始めた。
「ま、まさか?私のあなた身体を・・・!?」
「うふふ、もう遅いわ。貴女の腕はもう私の物よ。」
 姫の意思とは関係無く、両腕が女悪魔を抱き寄せる。
 ドレス越しでも分かる筋肉でゴツゴツとした肌。
 その肌が、ドレスを浸透して姫の身体に直接触れ、同化して行く。
「いや!そんなのいやだ!だれか!だれかぁ!」
「暴れないの。どうせもう手遅れなんだから。」
 女悪魔の言うとおり、既に四肢は乗っ取られ、胴体も腹部より下ももうすぐ掌握されるだろう。
「や、いやぁ!私に入ってこないでぇ!むぐぅっ?!」
 女悪魔が姫の唇を強引に奪う。
 筋肉隆々の身体と違い、女性らしい柔らかく甘い女悪魔の唇。
「ん、ちゅ、んふ、ちゅぷ・・・」
 姫の口内に舌を入れかき回す。
 それだけで頭の中がぼうっとして何も考えられなくなる。
(いけない・・・魅了・・され・・・て・・・)
 口内に舌以外の何かが入り込んで来るのを感じながら、姫はとろんとした目で諦めたように悪魔に身を委ねた。
 
 姫の華奢で小柄な身体に遥かに大きかった女悪魔の身体が完全に入り込んでしまった。
「あ・・・あが・・・っ・・・ぁ・・・!」
 内側から女悪魔に同化侵食され姫の身体が痙攣する。
「あ、ああああ!」
 絶叫と共に大きき身体を仰け反らせた後、パタリと動かなくなった。

「う、うぅ・・・ん・・・」
 ゆっくりと姫が目を覚ました。
 壁にかかった鏡の前に立ち、自らの姿を眺める。
「うふ、うふふ・・・」
 透き通るように高く綺麗な声で笑いながら、で自らの手を顔の前に持ってきて愛おしそうに眺める。
「素晴らしいわ!細くて綺麗な腕、柔らかな肌、透き通るような声!」
 幼い顔に似合わない艶美な表情と嫌らしい手付きで全身を撫でまわす。
 柔らかな胸を揉み、ぐっしょりと濡れた股間を弄る。
「ああ、いいわぁ・・・凄くイイ!魔力もしっかりあるし・・・」
 うっとりと、頬を染めて自らの・・・姫から奪い取った身体を慰める女悪魔。
「でも、ちょっとだけ窮屈ね。」
 ボコボコと姫の身体が不気味に蠢く。
 
 身体は細くて華奢なまま、身長や手足がは一回り伸びる。
 更に、頭部には女悪魔同様の二対の角が、背中から黒い蝙蝠の翼が生えてきた。
 
「ふぅ、こんな感じかしら?」
 身体の変化が終わるとそこには、先程より大人びた身体つきと、悪魔らしい姿になった姫が立っていた。
 顔つきも幼さが抜けて妖艶さが漂い、どことなく先程までの女悪魔の面影を感じる。
「もう少し胸は大きくても良いわね」
 姫の体の魔力と『先程まで依り代にしていた大男』を材料にして、女悪魔が使いやすく身体を作り変えていく。
「完璧!うふふ・・・この身体はこの先一生、大事に使ってあげるわ。お姫様♪」



姫:華奢で綺麗な幼さの残る16歳位の少女。可憐で優しく争いを好まない。女悪魔に同化される。
女悪魔(大男):元々は妖艶な女性だったが、異世界から移動する際に大男と同化せいで筋肉隆々の巨体になった。身体を作り替えて多少元の姿に近付けたが、魔力の少ない身体だった為に中途半端に女性化してしまった。美しい身体を求めて姫を狙う。
女悪魔(姫):姫の身体を手に入れた女悪魔。ごつい身体ごと身体の内側から同化して乗っ取った。姫の魔力と大男の身体を材料に肉体を作り変え、元の姿を意識した妖艶な女性の姿になった。

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TSFで特に憑依が大好物です!あまり更新するか分かりませんが、以前書いた小説とかを載せてく予定です。


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